ヒルドイドが保険適用外になるの?
介護現場では、ワセリンと並んで、有名な皮膚乾燥症の処方薬のヒルドイド。今回この薬が、保険適用外になるという噂を聞きました。何を隠そうこの私も、長年アトピー性皮膚炎により、ヒルドイドは必需品。
この問題は、私にとっても死活問題であるため、早速噂の真相を調べてみました。
医療費を美容のために使用?
細かく調べてみると、ヒルドイドは、ヤフーでもトレンド入りをしているので、皮膚乾燥症の方にとって、きっと死活問題なのだろうなと思いました。
しかし、実はそれが違っていたのです!
ヒルドイドを処方されている人達のツイッターには「市販の化粧品よりもヒルドイドのほうが化粧ノリがいいのに~」などのツイートが多くありました。
正直な気持ちを伝えます。
「いい加減にしてください」と・・・。
医療費をなんだと思っているのでしょうか?こういう人達が増えているせいで、医療費が増大しているみたいです。美容のために医療費があるのではありませんので、ぜひやめていただきたいです。
噂の真相
よく調べてみたところ、今すぐにヒルドイドが保険適用外になるということではないみたいです。じゃあ何故このような噂が流れているかといいますと、健康保険組合連合会が10月6日に公表した「政策立案に資するレセプト分析に関する調査研究III」が噂の真相だということがわかりました。この調査研究の中で、下記の提言があったからです。
・皮膚乾燥症に対して保湿剤を処方する際に、他の外用薬や抗ヒスタミン薬と同時処方しない場合には保険給付から除外すべきである。
・薬剤服用歴管理指導料の算定は「必要性の高い患者層」に限定するべきである。
簡単に言うと、ヒルドイドなどの医療費が高騰していること、またヒルドイド単独での処方は、美容目的での使用が多いこともあり、保険適用外にしましょうという提言です。
これはまだ提言の段階ですし、とりあえずアトピー性皮膚炎などでステロイドなどを併用される場合は、保険適用になるようです。
参照元:「政策立案に資するレセプト分析に関する調査研究III」
http://www.kenporen.com/include/outline/pdf/chosa29_01gaiyo.pdf
介護の現場ではどうなるの?
介護の現場では、乾燥対策として入浴後などに多く使用されています。恐らく、ヒルドイド単独での処方の方も多くいると思いますが、いったいどうなっていくのでしょうか。
40歳以上は保険適用にするとか、調剤して処方をするとか、色々と書かれてあるようですが、現在は、まだ提言の段階なので、詳細は何も決まっていません。今後、わかり次第、追記していこうと思います。
まとめ
介護の現場でもお馴染みのヒルドイドが、保険適用外になるという真相は、健康保険組合連合会の提言によるものでした。
しかし最近、若い人たちの間で、美容目的としてヒルドイドを処方してもらうことが増えているということは紛れもない事実。
また、これによりヒルドイドの医療費が増加している原因となっていることもわかっています。今後も引き続き、その後の経過を追っていくつもりです。
余談ですが、長年アトピー性皮膚炎で悩んでいる私がおすすめするのは、アトピーの方に好評な赤ちゃんでも使える優しいクリーム【ADリッチクリーム】。ノンステロイドで安心して使うことができます。トライアルもあるので是非試してみて下さい。