サービス事業所を選ぶポイント~主任ケアマネに聞いてみた~
利用者のケアプランを作成し、適切なサービスを提供するケアマネが、どのような視点をもってサービス事業所を選んでいるのかが知りたくて、いつもお世話になっている主任ケアマネのKさん(地域の重鎮)にサービス事業所を選ぶポイントを聞いてきました。
主任ケアマネのKさんがサービスごとに、選ぶ視点がとても参考になったので、皆さんにもおすそ分けしたいと思います。
ただし、私の文章力と理解力でどこまで伝えられるかが少し不安ですが・・・。
ケアマネがサービス事業所を選ぶポイント
まずKさんが、全サービスに共通して一番のポイントにしているのは「利用者本位のサービス提供ができるかどうか」ということでした。もっと簡単に言うと「利用者さんを中心に置いて話ができるかどうか」ということでしょうか。
確かに私も、利用者さん不在で話が行われ、サービス事業所の都合で物事を決められて、怒りまくった経験があります。「利用者さんを中心に置いて話ができるかどうか」は、私も重要なポイントだと考えています。
次に、サービス事業所ごとのポイントを見ていきましょう。
サービス事業所ごとのポイント
訪問介護
- 〇〇で困っています。などの困っていることをただ否定的に伝えてくる事業所ではなく、〇〇で困っているようですが、こうしてみるのはどうでしょうか?という前向きな提案ができる
- サービスを提供責任者と担当訪問介護員の連携がしっかり取れ、情報の共有や引き継ぎが確実に行なえている
訪問看護
- 主治医との連携がとれ、主治医の方針を理解した上で、必要時に軌道修正ができる
- 生活状況に応じた医療の提供ができる
- 本人や家族に安心感を与えることができる
訪問リハビリ
- リハビリをADLの向上という抽象的なだけな表現ではなく、個々の利用者に応じた具体的な目標とすることができる
- ADLの回復や向上が、短期・長期的にどの程度達成できるのか、予後予測がわかる
訪問入浴
- 利用者の羞恥心等にも細やかな配慮ができる
- 皮膚状況の確認や異常の発見等などがしっかりとできる
- 迅速な対応ができる
- 自宅内の入浴環境等の問題等にも、柔軟に対応(協力)してくれる
福祉用具
- 商品の値段が適切である(できる限り安いところ)
- 緊急の依頼にも、早急に対応をしてくれる
- 設置場所などの提案ができる
- 商品の説明がしっかりできる
通所介護(デイサービス)
- 集団の中での個別性が見出せる
- 利用者さんが楽しめる
- 送迎など融通を利かせてくれる
通所リハ(デイケア)
- 在宅生活における助言をしてくれる
- リハビリ担当から小まめな連絡がある
まとめ
さすが主任ケアマネさんでした。話を聞いた上で、「こういう視点で見ているなんて、なるほど~。」と思うことが多々あり、勉強になりました。
「利用者さんを中心に置いて話ができる」ということは、基本だけれど、それができていない事業所があるということを、改めて確認できました。
今回は、要点のみをまとめて書きましたが、実際にはエピソードを交えながらの話をしてくれたので、後日サービス事業所別に書いていければと思います。