まじかいご。

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介護の仕事の中で大変だと感じていることを体験談と併せて紹介します

介護職として働いてみたいという学生から、先日こんな質問をされました。「介護の仕事内容で、介護職の人は、どんなことを大変に思うのでしょうか」と。彼女の中では、介護の仕事に関心はあるけれど、離職する人も多いことも知り、気になっているようでした。

介護の職場には、色々な種類やサービスがあり、仕事内容もそれぞれに違いはあります。今回は、介護の仕事の中で大変だと感じていることについて、まわりの介護職から聞いた話も併せてお伝えします。

環境整備が不十分な中での厳しい介助

在宅に住む利用者さんの中には、バリアフリーには程遠い住宅環境で暮らしている方もいます。そしてそんな環境の中でも、利用者さんの援助を行う訪問介護の仕事もあるのです。

例えば、自宅が急な坂道を上った先にあり、さらに数段の外階段を上らなければ、家に入ることができない利用者さん。玄関から室内の至るところに段差があり、手すり等もほとんどないような状態。利用者さんは、肺炎により1カ月近く入院し、病状は回復したものの、歩行が厳しい状態で急遽退院となったのだそうです。

自宅に戻ってきたものの、病院受診等で外出援助が必要となり、援助を行うヘルパーさんは本当に大変な中を援助したと言います。施設などの環境が整っている中での介助とは違い、必要以上の神経を使う大変な仕事です。

帰宅願望のある利用者さんの対応

毎月1回、ショートステイを利用される帰宅願望の強い利用者さんの対応をする時がとても大変です。どんなに声かけをし、説明をしても、「私は帰ります!」の一点張り・・・ 足腰も丈夫なため、面会に来られた方々と一緒にエレベーターに乗り、外に出ようとすることもあるため目を離すことができないのです。

退所日になり、家族の方が迎えに来られると、毎回何事もなかったかのように穏やかな笑顔で帰宅されていきます。そんな本人を見送る介護職のほっとした表情が、目に浮かぶようです。

認知症の利用者さんの対応

目が離せない、認知症の利用者さんの見守りが大変です。 転倒の危険性が高いのに、昼夜関係なく、とにかくひたすら歩き続けます。食事や入浴を促しても、拒否が続くため、時には歩きながら水分補給をしていただくこともあります。

本当に、これでは気が休まる時間もありませんね。これに勝る大変さはないのではないかと、いつも感じています。

食事を拒否する利用者さんの対応

食事介助の際、介助をしてもなかなか口を開けてくれなかったり、いつまでも口の中に物をため込み、飲み込まない場合などにはとても時間がかかります。何とか少しでも食べてもらいたいという思いはあるのですが、人手不足だったり、時間がないからと、早々に下膳してしまう職員もいます。

食事の介助をすること自体が大変なのではなく、こういった利用者さんへの対応が大変だと言います。

仕事ができない職員と一緒に仕事をすることの大変さ

介護は、どうしてもチームで連携して行うため、それを意識してない職員と同じ勤務帯になり、その日一緒に業務をするときには、とても負担が大きくなります。介助そのものは、基本をしっかり学んでいるし、慣れていけばそんなに大変なことだとは思いません。

まとめ

どの種類の介護の仕事が大変かということよりも、まずは介護の現場が抱えている人手不足という課題がある中で、業務をこなしていかなければばらない現状を考える必要があると思います。少しでもゆっくりと、利用者さんと向き合える時間を作りたいと思っていても、常に時間に追われて仕事をしている感じだと、多くの人が言います。

そんなふうに、心のゆとりさえ生まれてこないことこそ、介護の仕事の大変さを物語っているのかもしれません。

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