まじかいご。

介護、福祉に関する仕事についてや最新ニュース、転職体験などを書いています。介護職の方のためになるようなブログを目指し、日々更新しています。

介護職に将来性を見出していけるか

大手企業や銀行などにもリストラの波が押し寄せ、すでに多くの人が職を失っている時代に、いったいどんな企業や業界に将来性があると言うのでしょうか。

少子高齢化の進む日本では、今後も介護職の需要が高まるのは目に見えており、そういう意味において介護業界の将来性は決して悪くはないと思います。

しかしそんな介護業界であるにも関わらず「将来性がある!」となかなか自信を持って言えないのは何故なのでしょうか。今回はそんな介護職の事情ついて考えてみたいと思います。

介護職は、一般的にはどのようなイメージを持たれているの?

介護業界は3K(きつい、汚い、危険)と言われるように、正直なところ、決して良いイメージを持たれる職種ではありません。しかし、そんな悪いことばかりではないと話す介護職もたくさんいます。実際介護職から聞いたこと(声)をお伝えします。

●自分が介護の仕事をしていることを久しぶりに会う友人に話したら「エー介護職?大変だー!」と言われ、そこで話が終わった。何か悪い仕事でもしているかのように思われ寂しかった。

●結婚の挨拶に行き、介護の仕事をしていると話したら「よくそんな汚い仕事できるわね。」と相手の母親に言われた。絶対その親の老後の面倒は見ないと心に決めた。

●テレビで自分と同じような介護現場で働く人のドキュメントが流れていたが、暗いイメージばかりが残った。楽しいこともそれ以上にあるのに・・・

●介護職は悪いことばかりじゃない。介護のプラス面はなかなか報道してはもらえない。 ●仕事の良さを知る前に職場を辞めていった人達が、介護職は、大変だと話していると聞いた。これでは悪いイメージばかりがまわりに伝わってしまう。

●「安い給料なのによく頑張るね。」と言われ、何故か腹が立った。実際本当に安いのだけれど・・・

●「私は自分の子供を絶対に介護職になんかしない」と同僚の看護師に言われた。

●介護の職員は挨拶や電話の応対もできないなど、社会人としての基本ができていないとよく言われる。それについては確かに言われても仕方がないと思う。

●新聞や雑誌で、ネガティブな記事ばかり目につく。大変なのは介護業界ばかりではないのに・・・

このように、とかくマイナスに偏りがちな報道や一般の人達の声を見聞きするたびに、どんどん介護業界のイメージが暗くなるのを痛感しています。

ただ給料が良くないから将来に不安があるという単純な理由だけではなく、こうしたイメージからも介護に将来性を見いだせない理由があるのかもしれません。

介護職のメリット

「介護職は、年齢や性別、地域に関係なく働ける仕事って聞くけれど・・・」の記事でもお伝えしたように、介護職は年齢や性別、地域等に関係なく求人はあり、長く働ける仕事です。

確かに給与などの待遇面がわりに合わないとの不安や不満の声もありますが、それでも経験を積み介護福祉士やケアマネジャー等の資格を取得していくことで、その不安も少なくなっていくと思います。

これからの介護業界に求められること

介護福祉士の資格が名称独占であって業務独占ではない介護職。専門職であると言われながらも、実際には無資格でも仕事はできますし、もちろん家族でも行なえる仕事だと認識されています。

社会的にも、介護職の地位は低く見られていますし、給与等の待遇面でも当然のごとく低く設定されています。そういう介護業界で働く私も、やる気があっても、生活のために離職をしていく優秀な人材を何人も見てきました。だからこそ今後の介護業界を担っていく若い職員を育てていくためには、国全体での介護職に対する待遇の見直しや改善が必要なのです。

しかしその一方で、専門職と言われている介護福祉士を含めた介護職自身の意識は、まだまだ低い現状があるのも事実です。 たとえば、これは私のイメージなのですが・・・ 介護の現場が活性化すれば、サービスの質も向上していきます。介護職全体のサービスの質が向上すれば、最終的には健全な経営にもつながり、その結果職員の処遇にも反映され離職者も減ります。

そこにまたやる気のある職員がスキルアップを図ることで、さらに効率も上がっていきます。実際そんな簡単な問題ではないのかもしれませんが、ただ何も考えないで将来性がないとただ不満を言うよりは、介護職自身がまず1歩踏み出してみることも大切ではないかと思うのです。

今後は介護職の地位はもちろんサービスの質の向上のためにも、介護職の意識の向上がますます求められていくことでしょう。

まとめ

今後介護職の待遇をどのように改善していくかは、今後の国の大きな課題になりますが、まずは介護職員がもう少し介護保険制度や介護報酬等の仕組みを理解すること、またサービスの質の向上を意識することが大切です。その結果として介護の地位が上がれば、将来性もしっかり見出していけると私は思います。