まじかいご。

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介護職がこの時期だからこそ考えること part6:介護福祉士の面接編(1)

いざ転職活動を開始すると、色々な求人情報を目にする機会が多くなると思います。

転職を希望する人達もみな同様に、求人情報をこまめにチェックしながら、気に入ったところがあれば複数応募してかけもちで面接を受ける方が多いようです。

今回は応募先に履歴書を送った後の面接についてお伝えしたいと思います。

応募から面接に至るまで・・・

一般企業では、通常応募者多数の場合には、まず書類選考(一次選考)があり、その後面接に進むことが多いようですが、介護福祉士の資格を持っている方は事業所にとっては即戦力です。

応募書類を確認し、特に問題がなければ、他より少しでも早く人材確保をしようと、比較的早く面接の連絡が入ることが多いようです。そのため履歴書を送った時点で、もう面接についての心構えや準備をしておきましょう。

特に提出した書類と面接での答えに違いがあると印象が悪くなってしまうかもしれません。自分が提出する書類の記載内容については、コピーをとっておくなどして、しっかり確認しておくことも大切です。

意外に聞かれるのが応募の理由

応募理由を聞かれた時には、応募先の施設や事業者の情報をしっかり調べ、いかにアピールできるかがポイントになります。応募先の事業所や施設側も、たくさんの求人の中で「なぜ自分の職場を選んだのか」ということをが知りたいと考えています。それを伝えるためにも、まずは理念や方針を理解して面接に臨みましょう。

今の時代は、HPを検索すればその施設や事業所の概要や介護方針等が書かれていますし、パンフレットを手に入れて確認することもできます。面接担当者からすれば、応募者が、自分の施設や事業所の理念や介護方針はもちろん特徴や強みなどを知っているのと知らないでいるのとでは大きく印象が変わります。

そうしたことを理解した上で「施設の介護方針が自分に合ってると感じたから」「自分がやってみたい仕事ができる職場だと感じたから」など、仕事内容や会社の方針について共感したことを伝えるのも良いかもしれません。

前の職場を辞めた理由

介護職員を取りまく環境は、現状どこの施設や事業所でも決して良いと言える状況ではありません。今回の転職も恐らく「給料が安いから」「人間関係が悪いから」「休みが取れない」「残業が多いから」など、様々な理由で決意をした人も多いと思います。

だからと言って、それをそのまま理由としてしまうのではなく、そこは上手く使い分けて面接担当者が納得できるような答えを考えましょう。

介護の面接で、面接担当者は何を見るの?

短い面接の中で面接担当者は、相手の特徴や印象を把握していきます。この人が現場に入った時に、まわりの職員達と上手くやっていけそうかという協調性も重視しています。

それらを踏まえた上で、面接を受ける側としても、いかに仕事に対する自分の思いや意欲をしっかりと担当者に伝えられるかが重要になってきます。しかし中には、あまりに正直に自分の思いを伝えたために、逆に悪い印象を与えてしまうこともあります。

これは、実際に私が面接を行ったベテラン介護福祉士(40代女性)の話です。事前に提出された履歴書で、5年前に介護福祉士の資格を取得後、職場を何回も転職していることは確認できました。

また経歴書には、それぞれの事業所を退職した理由が細かく記載されていました。そこには、それぞれの職場を退職した原因が、すべて事業所側にあるかのように受け取られるような内容がびっしりと記載されていました。

後日、その履歴書や経歴書をもとに行った面接では、彼女の言葉や表情から、介護に対する思いや意欲はもちろん今回何故この事業所を志望したかという理由が強く伝わってきました。

しかしその一方で、前職の退職理由を質問すると、職場環境に対する不満や人間関係の話にまで次々と飛び出し、涙ぐむ場面まで・・・

今までの職場の中で、意欲はあっても職員間の連携がうまくとれずに、結果として転職を繰り返したのではないのかな?などと逆にこちらが考えてしまいました。介護福祉士の資格を持つ貴重な経験者ではありましたが、結果として採用にはつながりませんでした。

面接の時点でしっかり確認しておくこと

求人に記載されている情報や内容にはしっかりと目を通しておくことが大切です。例えば交代勤務がある施設で、どうしても夜勤なしで働きたい場合などには、面接時にいきなりできませんと断ることのないように、あらかじめ確認しておきましょう。

また面接時、何か質問はないかと逆に聞かれることもよくあります。そんな時には、給与や休日等条件面での質問もしたいところですが、あまりにそればかりにこだわるのは印象が良くありません。

仕事内容や自分が求められることなども併せながら、バランスよく質問をするようにしましょう。

まとめ

私自身採用面接に携わることがありますが「この人と一緒に仕事をしていきたいと思える人かどうかを見極めること」・・・これが一番の決め手と考えています。

介護の現場では日常的に人手不足は続いているため、できることならひとりでも多くの職員を採用したいのが現実です。

特に介護福祉士の資格を持っている人であれば、なおさら欲しい人材でもあります。だからこそ自分が働きたい職場を見つけたら、そのチャンスを逃さないよう、下準備をしっかりして面接に臨んでほしいと思います。