まじかいご。

介護、福祉に関する仕事についてや最新ニュース、転職体験などを書いています。介護職の方のためになるようなブログを目指し、日々更新しています。

介護職は負け組じゃないと考える3つの理由

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その人の人生や仕事に対し、勝ち組・負け組と分けること自体おかしな話だと思うのですが、仕事だけに限らず何に対しても勝ち組・負け組という言葉は存在するものです。

介護の仕事でも、周りの人から負け組みだと言われることがよくあると聞いています。介護職が負け組なら、いったいどのような仕事が勝ち組なのでしょうか?

今回は、介護職が負け組だと言われ悲観的になっている方に、介護職は負け組じゃないと考える理由を体験者の話を通して伝えていければと思います。

介護職が負け組だと言われる理由

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一般的に介護職が負け組だと判断される理由を、介護職でない人達に聞き、介護職のイメージや仕事内容についてどう思うのかも聞いてみました。

  • 大変な(厳しい)仕事だと言われているのに、給与や待遇が悪い仕事
  • 無資格や未経験でも働けるのであれば、誰でもできる仕事なんだと思ってしまう
  • 人手不足が叫ばれている中、募集をかけても中々人が集まらないってことは、それだけやりたくない仕事
  • 男性介護職は結婚しても生活できるだけの収入が得られない
  • 介護職の男性は結婚相手の対象にならない(共稼ぎしなければ生活できないので将来に不安)
  • 子どもを産んで育てるのに経済的な不安がある
  • 自分の子どもが介護職に就きたいと言ったら絶対に反対すると思う

理由1:大学卒であえて介護職になったAさん

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介護職として働く人の中には、大卒(大学院卒)から無資格・未経験で介護職に就職した人も少なくありません。

新設の特養施設に、有名大学を卒業して自分の意思で介護職として入職したAさん。当時施設の中では、大卒で介護職に就いたAさんに対し「あんな有名な大学を卒業しながら、介護職ではもったいない」といった話で持ち切りでした。

介護の仕事=3K(きつい、きたない、きけん)と言われる上、給料や待遇も望めない現状の中「何故わざわざ高いお金を払って大学を卒業したのに介護職なの?」と、疑問に思う人も多かったのです。

しかし、Aさん自身はそんなまわりの噂など全く気にする様子もなく、介護職としてのスタートを切ったのです。Aさんが働く社会福祉法人の大卒の給与は、他の職員より高く設定されていましたが、一般企業に比べるとその違いは歴然だったとのこと。その中で現場経験を積みながら、最短コースで取得できる資格はすべて取ったそうです。

その後、法人内の出世コースをたどり、現在は施設長として活躍しています。介護職になりたての頃は「大卒で介護職の人は負け組」とよく言われたそうですが、今は誰からも言われないと笑顔で話してくれました。

他にも、介護職のキャリアアップの方法はたくさんあり、下記の記事でも紹介しているので、キャリアアップやスキルアップを考えている介護職の方は目を通すと良いかもしれません。

majikaigo.hatenablog.jp

理由2:夫婦共働きの介護職がケアマネとなり生活も安定したBさん夫婦

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長年、ともに介護職として働いてきたBさん夫婦。結婚するまではお互いに一人暮らしをしていた為、結婚後は夫婦の収入で生活できることで、楽になったようでした。

もちろんお互いに介護職の厳しさ、給料面や待遇の低さは十分理解していた為、将来的にはケアマネの資格取得を目標に頑張ってきたそうです。

その努力が実り、数年後には夫婦二人揃ってケアマネの資格を取得。現在は、夫婦それぞれがケアマネとして仕事を続けています。大変だけれど、自分達の好きな仕事でやりがいを感じながら働けていることに満足しているとのことです。

決して贅沢な暮らしはできないけれど、普通に生活はできていると話すBさん。介護職は負け組と言われるくらい、どうしても悪い面ばかり目立ってしまいますが、見方を変えれば「安定した職種」と言えるのです。

さらに、男性の介護職も増えているので、今後は女性だけでなく男性介護職も活躍することでしょう。

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理由3:未経験から資格を取って自分の力で仕事の可能性を広げたCさん

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介護職の場合は、当初は未経験からスタートしても、働いた経験年数などにより受験資格が与えられ、公的資格や国家資格も取得できます。資格を取得することでわずかではありますが、資格手当がついたり給料アップも期待できます。

また、資格取得により仕事の幅が広がり、違う職種に就いたり、管理職になったり、独立をしたり、キャリアアップの道も開けていきます。

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Cさんも実際に、ヘルパー2級研修⇒ デイサービス勤務⇒ 介護福祉士資格取得⇒ 生活相談員⇒ ケアマネジャー資格取得⇒ 地域包括支援センター勤務⇒ 居宅介護支援事業所管理者を経て、現在居宅介護支援事業所と訪問看護事業所の開設準備に忙しい日々を送っています。

実は、このCさんというのは今この記事を書いている私自身なのです。年齢や性別、学歴、経歴、地域に関係なく、自分の努力次第でどんどん上を目指せる介護職は、将来性のある職業だと言えるのは、こうした自分自身の体験があったからかもしれません。

まとめ

確実に進む高齢社会の中、どんな人でも生きている限りは誰でもみな平等に老いを迎えます。老人にならない人は一人もいないはず。だから、今は「介護職は人生の負け組だ」と言っている人達も、いつかは介護を受ける側になっているかもしれないのです。

将来、誰にでも訪れる「老い」や「死」を、仕事を通して真っ正面から受け止めながら働いている介護職。仕事を勝ち負けで判断している人の言葉に一喜一憂する必要はないと思います。たとえ今は、給料や待遇に不満があっても、自分自身が信念を持って働けば、独立するのも夢じゃないのがこの介護業界です。

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