まじかいご。

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介護職がインフルエンザに関して気をつけなくてはならないこと

私の中で、毎年冬が来ると必ず思い出すことがあります。それは、以前に自分が働く施設内で流行したインフルエンザにより、緊急対応に追われた時のことです。

今年も年明けから例年にない寒さが続き、自宅や施設で生活をする利用者さんはもちろん介護職にとっても、本当に厳しい日々が続いています。

そんな中で、全国各地でいまだ衰えることなく流行しているインフルエンザ。介護職に携わる人達は、高齢者相手の仕事の中で、自分達が媒介になる可能性もあることから、しっかり予防をすることが重要です。

今回はインフルエンザにまつわる話、そして感染症予防等についてお話ししたいと思います。

何故、あまり外出をしない利用者さんが生活する施設の中でインフルエンザが流行するのか・・・

インフルエンザやノロウイルスのように、施設内で流行を起こしやすい感染症は、新規入所の利用者さん(特養施設併設のショートや通所サービス利用者も含)、職員、面会者 などが施設外で感染して施設内に持ち込むことが多いと言われています。

そのため、施設では、これらの感染症を施設外から持ち込まないようにすることがまず重要です。中でも職員は、利用者さんと日常的に接する業務のため、特に注意が必要です。インフルエンザウイルスは、感染力が非常に強いことから、できるだけ ウイルスが施設内に持ち込まれないようにすることが感染防止の基本とされています。

また施設内にインフルエンザが発生した場合には、感染の拡大を可能な限り抑え、被害を最小限にすることが大切です。そのためにも、日頃から各々の施設入所者の特性、施設の特性に応じた感染症対応マニュアルを作成しておくことが基本となります。

ある日突然に、インフルエンザが流行してしまった!

以前、特養の施設内で、ちょうど年明け早々利用者さんがインフルエンザを発症したという報告がありました。

しかしその一報からわずかな期間に、次々と利用者さんや職員がインフルエンザにかかってしまい、施設内は大騒ぎになったのです。最初に発症した利用者さんは、個室で生活している寝たきりの利用者さん。日頃から家族の面会等もないため、やはり職員が媒介となった可能性が大きいのではないかという話が出ていました。

しかしその時点でインフルエンザにかかったという職員からの報告はありませんでした。その後、年末に退職した職員が退職当日からインフルエンザにかかっていたことがわかったのは、それからかなり後になってからのことでした。

流行シーズンまでにやっておくこと

一番の予防策としては、インフルエンザのように流行時期が予測できる感染症については、流行期に入る前に予防接種を実施することも有効な対策の一つです。

施設内でも、インフルエンザの予防接種の必要性や副反応等、利用者さんや家族に十分説明し、同意が得られた方には、安全に接種が受けられるよう対応します。

また、利用者さんや面会者で咳をしている人には、マスクを着用してもらう方法が効果的です。定期的に活動するボランティアや、面会に来られる家族にも、同様の注意が必要です。 「持ち込まない・持ち出さない・拡げない」これが大原則です。

時には面会を断る決断も必要

施設に来所される外部の方やボランティアの方達にもはもちろん、利用者さんの所に面会に来られる家族にもマスク着用や手指消毒をお願いしていましたが、それでも状況が改善できなかったこともあり、一時的に面会者を断る形をとらざるを得ない状況になりました。

そんな時に、利用者さんからは、家族が会いに来ないと不安や不満の声が聞かれ、また家族からも面会させてもらいたいとの訴えも多くありました。

しかし、少しでも早く終息させるための手段であることを繰り返し丁寧に説明しながら了承していただいたのです。こうした決断も必要な方法なんだとその時私自身も学びました。

まとめ

日頃から利用者さんの健康管理に関してはしっかりしていても、なかなか介護職は忙しい業務に追われ、どうしても自分のことを後回しにしてしまうことが多いのではないでしょうか。

特に感染症が流行する時期には、自分自身の体調には十分注意し、少しでも身体に異変が起きた場合には、早めに病院受診をすることをお勧めします。また職場の中でも、体調不良時には 休むことができる環境づくりも必要ではないかと思います。