まじかいご。

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介護職の人間関係 part2: 嫌な上司の対処法

上司に対し、不満や愚痴を抱えることが多いものですが、皆さんの職場では上司との関係は良好でしょうか?

介護の現場の中での人間関係の良し悪しは、その職場内の雰囲気や利用者さんに対するサービスの質にも大きく影響します。その中でも困るのが、職場をまとめていく上司との関係かもしれません。

良好な人間関係はどの仕事でも重視されますが、職場の上司とのうまくくいかず、退職や転職をした経験がある方もいるのではないでしょうか。

今回は上司との関係で悩む皆さんと、嫌な上司との対処法について、経験談をもとに考えてみたいと思います。

上司との関係が悪化することで起きる問題

どこの業界でも人間関係は大切ですが、介護業界は上司や職員間の関係だけではなく、利用者さんとの関係性も築かなければならない仕事でもあるため、より人間関係が重要視されます。

業務の中で、現場や自分の事情を理解してほしい介護職員、またサービスの質の向上を目指すために職員との情報共有を図りたいと思う上司、それぞれの悩みが改善されなければ良いケアはできないのですそういう意味では介護の現場では、上司との人間関係が職場の雰囲気やチームワークを作るためには大きな影響をもたらすといっていいでしょう。

介護職の悩み(1):何も言えない上司

訪問介護事業所で、正職員のヘルパーとして働く30代後半のAさん。ヘルパーの仕事を始めて2年が経ちました。

Aさんの事業所には、男性管理者の下、Aさんより20歳以上年の離れた年輩ヘルパー達がたくさん働いています。その中で年の若いAさんは、入職当時から多くの年輩ヘルパー達の指導を受けてきたと言います。

利用者宅を訪問するヘルパーの仕事は、利用者さんの状況によっては、一人で担当する場合もあれば、複数のヘルパーが交代で担当する場合もあります。そういう状況の中で利用者さんの訪問援助の方法に対し、年輩ヘルパーひとりひとりから違うアドバイスを受けたり違う手順を教わることが多く、場合によってはどの方法が正しいのか解らないこともあるそうです。

みな自分のやり方が正解と思っているため、なかなかAさんの意見は受け入れてもらえず、ただひたすら我慢してきたと言います。もちろんAさんは、その都度上司に相談をしていましたが、上司からは「仕事の仕方は、まずは先輩職員に合わせ、あまりトラブルは起こさない方がいいよ」など、いつもあいまいな返事の繰り返し。その上司自身が、年輩のヘルパー達の言動に対し、しっかり意見を言う事ができずにいる状況だったのです。

同じケアをするはずのヘルパー同士が、コミュニケーションを図ったり情報共有ができない職場環境の中では良い支援はできないこと。また本来であればその役目を担うはずの上司が、職員達に何も言えない状況であることにに気づいたAさんは、早々に転職を決意したそうです。

介護職の悩み(2):理不尽な対応

施設で働くBさんは、自分の施設に施設長として異動してきた上司に対し、嫌悪感を持っていたと言います。Bさんの職場は新規開設したばかりの施設だったこともあり、開設当初は本当に忙しい日々で、サービス残業も当たり前。必要に応じて休日出勤も多々あったそうです。

しかし現場がそんな状況の中でも、その施設長は早出残業している職員を横目に、定時出勤、定時退勤。何より驚いたのは、介護保険制度の事もほとんどわからず、現場にも顔を出すこともないにも関わらず、職員に対しては細かいことまであれやこれやと言ってくるため、職員の間でも嫌われ者。

ただこの上司に関しては、職員全体を敵に回しているような状態だったので、みんなで愚痴や不満が言い合えたことで発散できたと言います。結局この上司は、1年でまた他の施設に異動となったそうです。

介護職の悩み(3):その日の感情で対応が変わる

グループホームで働くCさんは、上司である女性管理者の言動に悩んだと言います。とにかく感情の起伏の激しいその上司は、自分のその日の体調はもちろん、好き嫌いによっても大きく態度が変わるそうです。

特に自分がイライラしている時などには、まわりの状況に関係なくおかまいなしに威圧的な態度をしたり暴言を吐く。

また逆に嫌いな職員には挨拶もしなく、時には長時間、無視をすることもあるとのこと。Cさん自身も、上司の様子に一喜一憂せず、その日の上司の様子に合わせて当たらず障らずといった対応をしているそうです。

まとめ

仕事で悩んだ時やトラブルが起きた時、本来であれば頼りになるのが上司です。しかし実際に頼りになるはずの上司自身がトラブルの原因になっていたり、嫌な上司と関わることは、仕事以上にストレスになることもあります。

誰もがそんな時には、ひとりで悩んだり抱え込まずに、悩みを相談できる相手を探しましょう。それでも状況が変わらないようであれば、我慢せずに、退職や転職等の選択肢も含めた解決策を自分で見つけることも大切です。