まじかいご。

介護、福祉に関する仕事についてや最新ニュース、転職体験などを書いています。介護職の方のためになるようなブログを目指し、日々更新しています。

近い将来、介護食がコンビニで当たり前に売られる時代がやってくる

高齢者の増加に伴い、介護に関わる様々な業種が増えてきましたね。その中でも今回は、介護食について考えてみたいと思います。

年々増えてきている介護食の需要

今回何故、この記事を書こうと思ったかというと、先ほどお土産に頂いたカステラを食べていた時に、急に喉に詰まらせ、むせ込んでしまったからです。日常むせ込むことなどまずありませんが、今回は本当に死ぬかと思うくらい苦しみました。

高齢者が食事中に、よくむせ込む場面に遭遇しますが、本当につらいものなのですね、 今回の経験で、高齢者の気持ちが少しわかりました。 そこで今回は、介護食について調べてみようと閃めいたのです。

嚥下障害って?誤嚥性肺炎って?

「嚥下(えんげ)障害」とは、食べ物をうまく飲み込めない状態のことです。 嚥下障害があると、食事に苦労がつきまとうため、食べる楽しみが減ってしまいます。 また嚥下障害があると、この機能がうまく働かず、唾液や食べ物、胃の逆流物などが気管に入ってしまうことがあります。 これをそのままにしておくと、中で炎症を起こし、誤嚥性肺炎を起こすこともあるのです。

嚥下や咀嚼がうまくできない高齢者のために

高齢者にとって、いつまでも自分の口から食事ができることがあらゆる面において、非常に重要なことです。 食べる楽しみを取り戻すためには、まずはしっかり嚥下機能の検査を行い、必要に応じて食事の形態等を検討していきます。 最近では、病院への受診が困難な人のために、訪問歯科診療のサービスも増えてきているので、そこで嚥下機能検査を行ってもらうこともできます。

食事形態の種類

介護に携わる人であればご存知だと思いますが、まずは簡単に食事形態の種類について書いていきます。 大まかに分けると次のような形になります。

  • 常食
    一般の人と同じ形態です。 普通食や一般食とも言われることもあります。
  • 一口大
    箸やスプーンなどを上手く使えない方のために、2センチ程の大きさに切ってあります。
  • 刻み
    刻み食は、咀嚼に問題がある方のために刻んであります。 よく嚥下が悪いから刻んでいると勘違いしている方がいますが、刻み食は嚥下状態が悪い方にはとっては良くないです。
  • ペースト食
    嚥下や咀嚼に問題がある方のために、ペースト状にしたものです。 さらに細かく分けると、粗刻み等高齢者それぞれの咀嚼や嚥下状態に合わせて検討されます。

介護食の市場規模の拡大

農林水産省の試算によると、現在の介護食市場規模は約1,100億円と言われています。 これだけ聞いても大きな市場規模だなと感じますが、今後高齢者が増えて行くため最高で、約3兆円の市場規模になると試算しているようです。

3兆円といえば、たしかカジノを作った際の市場規模と同じくらいですね。恐らく、近い将来には、介護食がコンビニで当たり前に売られるようになると思います。

また、市場規模が広がれば、だんだんと食事内容の質もあがり、価格も低下していくので、これからどんな介護食ができるかが楽しみです。

配食サービス

高齢者の日々の食事の中で、欠かせないのが配食サービス(配食弁当)です。最近では、色々な配食弁当の業者が増えてきていますね。私自身も利用者さんに情報を提供する以上、これまで数多くの配食弁当を試食しました。

その中で、一番美味しかったのは、ベネッセパレットのおうちご飯でした。一食から配達してくれるのも、ありがたいですね。また、やわらかダイニングの配食サービスはかむ力・飲み込む力が弱くなってきた人にはぴったりです。ただ、食べ物には人それぞれ好みがあるし、配食弁当は毎日だと飽きるので、曜日によって頼む業者を変えてみるなどの工夫も必要です。

いつまでも食事がおいしく食べられるために

コンビニ利用者=若者と思われてきましたが、ここ最近は高齢者の利用率も非常に増えてきています。コンビニも、高齢者のニーズに合わせ、ますます高齢者向けの商品開発を進めていくことと思います。そうした開発が進む中で、嚥下や咀嚼に問題がある人でも、もっと美味しい介護食が食べられるようになることを期待しましょう。