訪問介護への転職の志望動機などをインタビューしてみました
介護業界の転職については、人それぞれに様々な理由があると思います。 今回介護業界で実際に転職を経験された方に、直接インタビューを行い、どういう経緯で転職をしたのかなど、普段なかなか聞けないことをインタビューしてみました。
きっかけは、脳梗塞のお父さんの介護
今回のインタビューの相手は、現職の訪問介護サービス提供責任者である50代のAさんです。
介護の仕事を始める前はどのような仕事をしていましたか?
電気会社のOLというか、主に事務を担当していました。
電気会社のOLをしていた、Aさんがなぜ介護業界に転職をしたのですか?
実は、父親が突然脳梗塞で倒れ、その介護を自分でしたいと思ったのがきっかけです。実際に働こうと思ったのは、本で勉強するより実際の介護現場で働いた方が、役に立つと考えたからです。
転職活動について
介護の現場といっても色々あると思いますが、どのような現場で働こうと思いましたか?
私には、介護の現場=ホームヘルパーというイメージがあったので、すぐにホームヘルパーに転職をしようと思いました。
確かに、私も介護=ホームヘルパーというイメージがありますね。実際の転職活動は、どのようにしたのですか?
当初は、ハローワークに行って探してみましたが、なかなか良い条件のものが見つからなかったのです。そのことを家族に話をしていると、息子から「インターネットで探してみれば?」と言われました。正直なところ、そんなにパソコンは得意ではなかったのですが、息子に手伝ってもらいながら、何とか仕事の紹介会社に登録を行いました。
いい息子さんですね。紹介会社は使ってみてどうですか?
始めはよくわからなかったのですが、担当の方が丁寧に説明をしてくれたので安心しました。何よりも、面接にまでついてきてくれたのが、本当に心強かったです。
紹介会社によっても色々違いがあるので、丁寧な会社でよかったですね。
本当にそう思います。
実際の介護の現場で働いてみて
転職をしてどれくらいたったのですか?
もうかれこれ、約2年たちました。
入った当初はどんな感じでしたか?
正直何度やめようと思ったことやら・・・でもそんな時、利用者さんの「ありがとう」の言葉を聞くと、辞められないですよね。
一番苦労した点について教えてください
もともと主婦なので、料理や掃除などの生活援助は問題なくできたのですが、身体介護はなかなかうまくいかなくて、始めの頃は利用者さんに迷惑をかけることが多々ありました。
研修を受けたり、上司からは指導してもらえなかったのですか?
不安があれば、もちろん同行訪問してはくれますが、とても忙しそうで頼めませんでした。
現在はどうですか?
私もサービス提供責任者になり、今はヘルパーさんに教える立場なので、以前の私自身の経験を活かして伝えています。
いい職場になりそうですね。
そうなるように、これからも頑張ります。
当初の目的は達成できたのか
当初の目的であったお父さんの介護はできましたか?
実は昨年他界しましたが、最期まで自宅でみることができました。介護の仕事ができたからこそ、得られたことや、逆に見えすぎてストレスになった部分など色々と思うことはありますが、介護の仕事をやれてよかったと思います。
介護の仕事をしているからこそ思うストレスもありますよね。最後に、目標を達成した今でも介護の仕事を続けている原動力はなんですか?
やはり利用者の「ありがとう」ですかね。家で家事を行なっても誰もありがとうといってくれませんからね。
Aさんが思う訪問介護(ホームヘルパー)で働くメリットとデメリット
Aさんとお話しをさせていただき、色々な理由で介護の仕事に就くかたがいるということがわかりました。せっかくなので、Aさんに訪問介護で働くメリットとデメリット、注意事項等を聞いてみました。
メリット
- 家事が得意なので、能力が発揮できた
- 利用者さんとのコミュニケーションが楽しい
- 親の介護に応用できる
- 感謝の言葉が嬉しい
- デイサービスと違い、外にでれるため気分転換ができる
- 時間でのサービスなので切り替えができる
デメリット
- 1人で訪問するので、不安がある
- 自転車移動なので、天候が悪いと大変
- その家によっての家事方法があるので、覚えるまでが大変
訪問介護(ホームヘルパー)に転職するにあたっての注意点
- サービス提供責任者が信頼できる人か見極める
- 自転車が電動かどうか
- 研修体制がどうなっているのか
- 事務所の雰囲気はどうか
まとめ
私自身、実際にホームヘルパーとして働いたことがなかったので、Aさんの話を興味深く聞くことができました。介護業界に入ったきっかけは人それぞれだなと改めて実感しました。
私のように、流れに身を任せ気がついたら転職・・・なんて人もいれば、Aさんみたいに目的をもって入られる方もいるんですね。これからも、勉強のために色々な職種の方に話を聞いていきたいと思います。