実務者研修養成課程の養成施設で指定取り消しのニュースをうけて
東京都は、東京介護学院の実務者研修養成課程について養成施設としての指定を取り消したことを発表しました。 取り消しの理由については以下の東京都の発表
東京介護学院 実務者研修養成課程(通信課程)は、施行令第5条の規定に基づき、毎学年度開始後2か月以内に主務省令で定める事項を都知事宛て報告すべきところ、平成28年度及び平成29年度の報告をしていない。このことについて、改善の指示文書の発出を行ったが、応答がなく、改善されていない。 このことは、施行令第7条の規定に定める、指定養成施設の指定の取消事由に該当するため、指定の取消しを行った。
引用元:http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2018/02/28/27.html
このニュースをうけて私が思うこと
養成施設での指定取り消しって、今まであまり聞いたことがないですね。既に通っていた人達はどうするのでしょうか?それがまず一番に、気になるところではあります。
そもそも最近よく聞く実務者研修養成課程ってなんだっけ?
最近よく聞く実務者研修養成課程について気になったので調べてみました。昔でいうところのヘルパー1級の資格と相当で、痰吸引や経管栄養についての研修も受けるそうです。
医療的なケアについて、在宅の訪問看護だけでは人数が足りないので、できることはヘルパーにやってもらうという仕組みを作っているみたいです。医療系の職業団体が強いため、職域については厚労省もなかなか手を付けられない中で、やっと一歩前進といったとこでしょうか。
介護の資格について
昔なら介護の資格といえば、一般的にはヘルパー2級→介護福祉士といった流れでしたが、今は実務者研修→介護福祉士に変わっています。また介護の入門として、初任者研修などもあります。
研修内容や時間などを調べていると、私がヘルパー2級研修を受けた頃よりもはるかに時間数が増えており、介護福祉士の資格を取るためには、この実務者研修が必須となります。確かに大変にはなっていますが、介護職の質を上げるという意味では良いのかもしれません。
まとめ
実務者研修課程の養成施設の指定取り消しをうけて色々と調べてみましたが、介護職の資格制度がかなり変わってきていることがわかりました。将来的には痰吸引や経管栄養などの対応ができる介護職など医療と介護の壁が少しづつ薄くなっていくことに期待したいです。