まじかいご。

介護、福祉に関する仕事についてや最新ニュース、転職体験などを書いています。介護職の方のためになるようなブログを目指し、日々更新しています。

中高齢者世代(40代以上)で介護職に転職しようとしている方に伝えたいこと

今この記事を読まれている方の中には、リストラされた方や心機一転しようと思っている方、また親の介護をして見送った方など様々な方が読んでくれていると思います。

40代以上で介護職に転職される方は、1人1人違った熱い想いがある方々だと思います。 そんな人達に少しでも転職で成功をおさめてもらうために書いていきます。

介護職といっても多種多様

介護職=ヘルパーのイメージがあるかもしれませんが、介護の仕事と言っても多種多様です。 まずは介護の職場で働くにあたり、その辺の知識をつける必要があります。 以前書いた記事を参考にしてもらえると良いと思います。

おそらく、社会での経験を多く積んで来られてきた方なので、自分の能力や才能についてもある程度見極められていると思います。

その中で、自分がやりたいと思う仕事を探してみてください。例えば、デイサービスなどでは、車の運転が得意な高齢者の方が、重宝される職場も多いです。

またヘルパーなどは、ある程度利用者さんと年齢が近い方の方が、信頼される場合もあるなど、介護の世界では、中高齢世代の採用も少なくありません。全体的に介護職は人手不足なため、中高齢者の転職でも、売り手市場になっていることが多いと思います。

今までの経験を生かすことができる

私が以前勤めていたデイサービスでも、40代後半の方が職員として入職されました。その方は、前職で保険会社の営業をされていたため、接遇がとても良く、周りの職員にも自然と影響を与えるような存在になっていました。

また、利用者さんも経験豊富な方たちばかりですので、小手先ではなくその人をしっかり見ています。そう言った意味では、全く違う職種についていた方でも、今までの自分の経験を活かすことができます。 逆に個人としてのコミュニケーションや経験のスキルが重要になってくると思います。

人間関係に悩む人も

もちろん良い事ばかりではありません。職場によっては若い上司から指導をされたり、時には注意をされることも多々あります。もちろんそのことで、嫌になる人もたくさんいることも事実です。

また転職先の人間関係で悩む人も多くおり「こんなはずではなかった」と後悔している方もいるのも現実です。ただ私としては、他の職業でいろいろな経験をされてきた方だからこそ、そういった人間関係も超越しうる存在になってもらいたいのです。そしてその職場をうまくマネジメントしてもらうことも、役割として是非期待したいところです。

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「ありがとう」の言葉で頑張れる

介護職は時には認知症の利用者さんからつねられたり、罵声を浴びせられるなど大変な思いをすることも多々あります。ただ、入浴をあんなに嫌がってつねってきた利用者さんに、入浴後「ありがとう。気持ちよかった。」などと労いの言葉をかけられると、次も頑張ろうという気持ちになります。

例えは悪いかもしれませんが、子供を産んだお母さんが毎日夜泣きをしている赤ちゃんに対し「疲れた」などと思うこともありますよね。でも時折見せる笑顔を見ると、そんな疲れなんて飛んでいくような魔法にかけられる感覚です。そういった感覚は他の仕事ではあまり味わえないと私は思っています。

介護を受ける勉強になる

現在の日本の男性は、65歳になると高齢者という枠に入り、ほとんどの方が定年退職をし、突然に毎日を自宅で過ごす生活が始まります。 もちろん趣味のある方もいるとは思います。しかしほとんどの方が、以前に比べ、外出しなくなったり、不活発な生活をすることが多いのです。

そして病気になったり老いてくると、奥さんから「寝たきりになったら介護はできないから、デイサービスに通って、リハビリでもしてきて!」と言われ、渋々とデイサービスに通う。冗談ではなく、このような方が結構いらっしゃいます。これでは、老後の生活が、ただ老いを待つ生活になってしまい、正直つまらないだろうと感じてしまうのは私だけでしょうか。

そこで重要になってくるのが、定年前の40代、50代の生活です。おそらく、自分は仕事で忙しくて、まだまだそんなことは考えられないと思う人もいるかもしれ ません。たくさんの高齢者に接してきているからこそあえて伝えたいことは、「仕事を生きがいにしてきた人の老後はつらい」ということなんです。

もちろん中にはそうではない方もいるかもしれませんが、感覚として思います。「今ごろになってそんなこと言われても、どうしろって言うんだ。」と怒られるかもしれません。でも、その答えは簡単です。「出受る限り仕事を続けてください!」と。

しかも高齢者に接する仕事であればよなお良いです。シルバー人材センターやデイサービスの運転手など、高齢者に関わる仕事は65歳を超えても、色々あります。仕事がなければボランティアでも良いのです。

なぜ、高齢者に関わる仕事が良いかというと、老化の進行を和らげるためだけでなく、自分自身が介護を受ける時の勉強になるからです。実は男性で、ある程度の仕事上でのキャリアがある方は、介護の受け方が非常に苦手な人が多いです。

実際に、ヘルパーに対して支配的になったり、権利を強引に主張したりなどする方を結構見かけます。人生の最期に関わってくれたひとに「あの人亡くなってくれて良かった」などと思われるのは、あまりに悲しいと思います。介護を受ける練習をするためにも、高齢者に関わりのある仕事を選ぶのも良いかもしれません。

まとめ

40代以上の転職は、正直かなり勇気がいることでしょう。ましては、他の業種から介護職に転職をするということは、私などには想像もつかないほど、大変なことだと思います。ただその分、やりがいはあることは確かです。他の業界で得た経験を介護の業界で活かし、活躍していただけることを心から願っています。