介護職で年収400万円以上って無理なの?
他の業界に比べて、一般的に介護業界の給料は低いと言われています。実際に介護職の現場では、精神的にも肉体的にもこんなにきつい仕事なのに、何故こんなに給料が安いのか…。と、考えている人も多くいます。
また、給与面を理由に、他の業種へと転職してしまう人も少なくありません。先日、ある介護関係の知人と話をした際に、「若い介護職員が、結婚しても生活ができるような所得が得られない、この先これだけの給与では人が育たない!」という話題になりました。
そこで今回は、介護職の給料について、少し考えてみたいと思います。
介護職の平均年収は?
介護業界の働き方の現状として、正規職員だけではなくパート・アルバイト、派遣という様々な雇用形態で働く人も多くいます。いくら年収アップを目指していても、自分の働いている職場では、正社員になりたくてもなれない、また施設全体の平均年収が低ければ、どうしようもありません。
では、実際に介護業界で勤める介護職員の平均年収は、どうなっているのでしょうか?
2016年2月18日発表の総務省の統計によると、介護の現場で働く職員の年齢別の平均年収は、介護職員で約310万円、ケアマネでも約370万円だという統計が出ています。
ただ、平均年収は都道府県や地域によって差があります。
この年収額を聞いて、年収400万円以上を目指そうとするみなさんは、どのように感じるのでしょうか。
介護職の年収を上げる方法は?
介護職員の低賃金の問題が国でも議論されていて、介護職員処遇改善加算等に現場の職員へ還元されるようになってきていますが、それに期待をして、ただ待っているだけでは何も変わりません。
そこで、一般的にですが介護職が年収をあげる方法を紹介します。
パートや派遣から正規職員など、働き方を変える
- パートや派遣から正職員になる
- パートから時給が高い派遣になる
- 夜勤専従の職場で働く
働き方を変えることで、毎月の給料アップや年収アップにつながることがあります。
主任やリーダーなどの管理職に昇進する
介護職員であっても、主任やリーダーなど管理職となることで、管理職手当や役職手当てが支給されるようになります。ただ、自分の気持ち次第でなれるわけではないので、それなりの努力が必要となります。
初任者研修・介護福祉士・社会福祉士等の資格取得
資格取得により資格手当がもらえるところもあります。また、その資格を活かせる職場に転職をする方法もあります。
介護の仕事は現在無資格でも働くことができますが、介護福祉士や初任者研修などの資格を持っていると、資格手当をもらうことができます。さらに、転職を考えたときにも有利になります。
ケアマネの資格取得 ⇒ 資格を活かせる職場に転職
介護の現場で5年以上働いている方は、ケアマネージャー(介護支援専門員)の受験資格を得ることができます。介護士よりケアマネのほうが高い給与ということもあり、資格取得後にケアマネとして転職して、給与アップすることも可能です。
このように、年収を上げるのには様々な方法がありますが、実際の介護職員は、ひとつずつスキルアップをしながら年収を上げていて、今では年収400万円以上をもらっている人も多くいます。
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もちろん、相談しても最終的に判断するのはあなた自身なのです。転職活動を行うことにより、今の職場の方が働きやすい、給与が高いということに気が付く場合もあります。
また、給料が高い=あなたにとって良い職場とは限らないことも頭に入れておきましょう。
まとめ
日本社会は、これからますます高齢化が進む中で、介護職への待遇が現状のままだとしたら、人手不足の課題改善にもつながっていくはずもなく、この先の介護業界はどのようになっていくのでしょうか?
もちろん介護職員の賃金のアップに向けては、国も様々な取り組みを進めています。今後の対応が待たれるところではあります。
しかし年収を上げるためには、さらなる経験を積んで、新たな資格取得を目指していくこと、また転職の検討をしていくなど、自分自身でも前向きに動くことにより、年収400万円を目指すことは決して不可能なことではないと考えます。
ただ、年収400万円を真剣に目指すのであれば、介護転職サイトの利用はやむを得ないと思っています。以下の記事では、私がおすすめする介護転職サイトをランキング紹介しているので参考にして下さい。